市長コラム 「『フクシマ』の今を伝えたい!「志」エッセイ大賞受賞の宍戸さん」(平成25年3月号)

2013年3月12日

2月23日、市文化会館で第4回志布志市「志」エッセイコンテストの表彰式が、生涯学習推進大会の中で行われました。今回は日本全国から、さらには台湾やオーストラリアからの作品もあり、全部で2016点の素晴らしいエッセイが寄せられました。


 今年の大賞は「父の桃」という題で福島県在住の、宍戸哲郎さん(36歳)の作品でした。
ご承知のとおり、福島県は東日本大震災の影響で原発事故が発生し、かの地の農産物は風評被害等により一大打撃を受け、被災地も除染等の復興作業が進められています。


 宍戸さんとは表彰式当日にお会いすることが出来なかったのですが、翌日、私が第3回Show‐1グランプリが開催された県民交流センターに志布志黒豚三昧丼の応援に行った際、私を訪ねてくださいました。そのときに聞いたお話に私は驚きました。


 なぜわざわざ志布志に足を運んでくださったのか聞いてみたところ、もちろんエッセイで大賞を受賞したことがその理由ではあるのですが、それとは別に「福島がカタカナの『フクシマ』となり大変悲惨な目にあった。しかしそのことを取り戻そうと地域は懸命に頑張っている。さらに風評被害を完全に払拭する作業が完了したということを伝えたい」という『志』を持って鹿児島まで来たとのことでした。さらに彼は、以前テレビで放映された「田原坂」という西郷隆盛の生涯を描いたドラマを見て以来、西郷さんの信奉者となったとのことでした。そのドラマを何度も何度も繰り返し見て「西郷隆盛が切腹に至った時の心境、そしてまた自刃させるに至った新政府軍の薩摩出身の兵士たちの心境、その中に肉親の情愛やこのような流れになった悔恨の極みの気持ちを汲み取ることができ、その場面ではいつも涙を流すほど感銘を受けた。西郷を始め、多くの偉人たちを育んだこの『サツマ』の地を訪れることができて感激している」と話してくださいました。幕末には会津藩の敵であった薩摩藩の志士とその地を、会津・福島の若者が敬愛し、「志」を持って訪れたことに、不思議な縁を感じずにはいられませんでした。


 宍戸さんの作品についてはエッセイコンテスト入賞作品集に収められております。ぜひご一読ください。


 さて皆さん、いよいよ尚志館高校が甲子園に挑戦します。1つでも多く勝って欲しいという気持ちはありますが、まずは出場できたことを喜び、最大限の応援をしてまいりたいと思います。市民の皆さんもどうぞよろしくお願いいたします。

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