市長コラム 「志民の取り組みが世界へ」(平成24年8月)

2012年8月22日

7月8日から14日にかけて、環境についての取組みに関する調査に、市のブランド推進協議会アドバイザー・関係職員などと共にブータン王国の首都ティンプーと第2都市のプンツォリンを訪れてきました。


 同国は、人口は約70万人、面積は九州ほどの大きさの国で、ほとんどが山岳地帯で、わずかにインドに隣接する地域に広い平地のある、自然豊かなところです。そのようなブータン王国は、高い国民総幸福量(GNH)を目指し、経済的・物質的な豊かさを目指すのでなく、精神的な豊かさ・真の国民の幸福を追求すべきという目標を定め、国づくりが進んでいるところであります。 

 まず「持続可能で公平な社会発展」次に「文化と伝統の保持」そして「環境保護」最後に「良い統治」ということで、無秩序な開発や金銭的な裕福さを追い求めるのではなく、生活の質を高めることを目標としており、伝統文化を守るために官公庁や学校などの場では民族衣装の着用が義務付けられていました。人々は着ているものこそ違え、顔かたちは日本人とさほど変わらず、その穏やかな温かい眼差しと最大のもてなしで接してくれました。


 そのような国になぜ私たちの「志布志モデル」が伝えられようとしているのかというと、同国では、かつて生活の中で発生するゴミのほとんどが自然に還る物でした。しかし今、近代化の進む中で自然に還らないゴミが生活の中に現れてきています。今までのゴミを捨てていた習慣を改めなければ国中にゴミが溢れるような事態になりかねません。

 また、近年始まったゴミの収集による最終処分場では、かつての日本のように何もかもが持ち込まれていて、さらに多くの野犬がうろつき、悪臭がひどく、ハエがワッとたかってくるような極めて劣悪な環境になっているうえに、最終処分場はあと5年も持たないという状況でした。そのような状況を打開する方法の1つとして、ゴミの分別による資源化を進め、処分場の延命化を図ることが必要となっていました。

 環境保護について積極的に取り組もうとする同国に私たちの「志布志モデル」がマッチし、JICAを通じて定着すれば、ありがたく、嬉しい事です。
 いつも言いますように、このような流れになってきているのは市民の皆さんが「混ぜればごみ、分ければ資源」のキャッチフレーズのもと、面倒なゴミの分別に積極的に取り組んでいただいている結果、市の単位で全国1位という実績を積み重ねてきているからです。改めて感謝申し上げたいと思います。同時に先発隊として同国との架け橋になっていただいた、ふじやま学校の皆様方の、事前の当局への説明があったからこそ、私たちの調査・説明をスムーズに行うことができました。感謝申し上げます。

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