#001 "もったいない"から生まれた商品

2021年5月26日

   

若潮酒造株式会社 X 農Lifeいちごの村

       

 

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 「SDGsは慈善活動ではなく、自分たちが地域で企業として活動を続けていくために必要な取組みだと知りました。」と話すのは、若潮酒造株式会社製造部研修室長の上村曜介さん。

 令和3年1月に市役所主催のSDGs勉強会に参加して、会社として何かを行う時に、SDGsの17個の目標に照らし合わせることで、その活動が自分たちだけではなく、社会にも良い事なのではと思ったそうです。自分たちにだけ良いことは、その時は良くても、将来的には立ち行かなくなってしまうので、自分たちの会社が続いていくために、SDGsを意識して活動することは重要だと理解されました。
 会社へ戻り、社内のメンバーで自分たちにできるSDGsの取組みを考えてみたところ、まだ食べることができるのに廃棄されてしまっているフードロスの食材を使ってお酒を作るのはどうかという意見が出てきました。

 志布志市はイチゴの生産が盛んで、ちょうどイチゴの収穫が始まる時期だったこともあり、イチゴの生産をされている「農Lifeいちご村」の丸野晃一さんに相談したところ、新型コロナウィルスの影響で飲食店への出荷量が減り、廃棄されてしまうイチゴがあることが分かりました。そこで、フードロスのイチゴと自社の芋焼酎を使ったお酒作りに挑戦することにしました。

 

作業風景.jpg  本商品の開発は、入社3年目の女性社員が担当しました。SDGsの17個の目標の中に「ジェンダー平等を実現しよう(No.5)」や「働きがいも経済成長も(No.8)」、「産業と技術革新の基盤を作ろう(No.9)」という項目があります。
 彼女にとって、初めての経験でしたが、今までになかった新しいお酒を作ることを目指して、試行錯誤しながら精一杯取り組んでくれました。

 

 

 実際のイチゴの引き取りは、30~50kgずつ週に2回行い、合計で400kgの規格外のイチゴを引き取りました。
 引き取ってきたイチゴを芋焼酎に漬けるのですが、ヘタは取らなければいけないので、通常の業務の合間を縫って、みんなでイチゴのヘタ取りの作業を行いました。

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試飲.jpg  イチゴを使ったお酒としては、他のメーカーが、糖分を添加した甘いリキュールというお酒を作っていたのですが、芋焼酎の良さでもある糖質ゼロという特長を活かすために、糖分は加えず、イチゴの甘さが優しく感じられるお酒を作ることにしました。
 

 

 

 

 これまでにない新しいお酒なので、何度も試行錯誤を繰り返していましたが、SDGsの目標の1つである「すべての人に健康と福祉を(No.3)」を意識して、アルコール度数を一般的なスピリッツよりも低い30度とし、その分イチゴを多く使用する事で、ソーダ等で割って低アルコールでも楽しんでもらえる商品を開発することができました。 商品.jpg

 

 

 

  今回開発した商品は、「フードロス」と「フレンドシップ」の頭文字を取って、「Fスピリッツ」という名前にしました。
 若潮酒造株式会社は50年間以上、自分たちが作った焼酎を飲んでもらうことを通して、地域とつながってきました。今回、市役所の方々や農Lifeさんとの取組みを通して、地域との新しいつながりの形をスタートすることができたのではないかと思っています。
 SDGsの目標の中に「パートナーシップで目標を達成しよう(No.17)」という項目があります。自分たちの地域がこれからも持続的に発展していくために、みんなで考えて協力して目標に向かって取り組んでいくことは、とても大切なことだと思います。

 

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(左)若潮酒造株式会社 上村 曜介さん、(右)株式会社農Life 丸野 晃一さん

 

 

 今後も、SDGsを意識して、地域の方々と一緒にどんなことができるのか考えていきたいと思います。
 それぞれが「無理なく」できる範囲で取り組む事が大切だと思います。
 無理に取り組んでしまうと、持続的ではなくなってしまうので。
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