#002 ウミガメの守りびと

2021年7月20日

   

永田 梓さん(Save Sea Turtle​)

       

 

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 現在、世界には7種類のウミガメがいますが、日本の海岸で産卵するのは3種類(アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ)だけです。そのどれもが絶滅危惧種に指定されており、種を守る努力が続けられています。「Save Sea Turtle」(セーブシータートル)の代表、永田梓さんもウミガメを守っている一人です。

 平成29年度から鹿児島県ウミガメ保護条例に基づくウミガメ保護監視員として活動しています。

 なぜ、ウミガメの保護活動や海岸の清掃活動を始めたのか、永田さんに聞きました。


 

 テレビでウミガメが解剖されていて、体内からプラスティックゴミが出てきたのを見た時に、子どもの頃の記憶が蘇ったんです。

 子どもの頃、家の近くの道路でネコが車に轢かれて死んでいるのをよく目にしました。そのころは「人間(車)のせいだ」と感じていたことを思い出したのです。

 

 

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 ただ、誰かのせいにするのではなく、「自分が変えよう」と思い行動に移しました。SDGsの目標に「質の高い教育をみんなに(No.4)」がありますが、多くの人に伝えていくことが大切だと思い、啓発活動も行うようになりました。

 

 

 ウミガメの死因の一つに海洋プラスチックゴミが挙げられます。食べて死んでしまうこともありますが、他にも漁網に絡まり動けなくなったり、体が傷ついたりして死んでしまうのです。

 「海の豊かさを守ろう(No.14)」の達成のため、ゴミのポイ捨てをしないよう訴え続けていきたいです。

 

 

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 2050年には魚の量よりプラスチックゴミの量の方が多くなると言われていますが、ダグリ岬海水浴場にも外国語で書かれたプラスチックゴミが落ちています。こういったゴミや漂流物は、母ウミガメの上陸や、赤ちゃんカメが海に向かう妨げになるのです。「つくる責任つかう責任(No.12)」

 

 

 近年の気候変動はウミガメにかなり影響を与えています。海面上昇により卵が水没し、赤ちゃんカメが卵の中で窒息死してしまうこともあります。

 ダグリの砂浜でそういった影響が出ていないか、孵化した後の卵のチェックもしています。

 この日は、みんな無事に孵化して海に旅立っていましたよ。(右写真)

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 卵の水没等を防ぐために、ウミガメが産卵した後に、海岸線から近すぎる場合は、卵の場所を変えることもありますが、全ての卵が同じ状況にならないよう配慮しています。「陸の豊かさも守ろう(No.15)」という目標もありますが、人や野生生物から守る工夫も必要です。

 

 

 

 

 永田さんが個人的にゴミ拾いを始めたのは19歳から。一人でやっていた活動も少しずつ輪が広がり、7年前に「Save Sea Turtle」を立ち上げました。岩本大介さんも永田さんの想いに共感した一人です。

 

 

 

 サーフィンを通して、18歳くらいから海と関わっています。

 初めてウミガメと接したのは、小学5年生の時。旧有明町の研修制度に参加し、屋久島でウミガメの産卵を見てとても感動しました。

 永田さんの活動を知り、一緒にやり始めて7年になります。

 

 

 

 

 

 Save Sea Turtleは、自分たちの活動を通してSDGsの目標達成に貢献しています。活動を多くの人に知って貰い、一緒に取り組むことで、「パートナーシップで目標を達成しよう(No.17)」の達成にもつながります。

 今年(令和3年度)の夏も既に3回ボランティア活動を実施しています。

 

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令和3年5月22日(土)に開催された泰野小学校の活動

 

 

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令和3年5月29日(土)に開催された志布志市JACOクラブの活動

 

 

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令和3年7月4日(日)に開催された清掃活動

志布志高校生、尚志館高校生、若潮酒造株式会社社員、市役所職員、一般ボランティアの方々の参加がありました。

 

 

 

 

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 Save Sea Turtleは、ダグリ岬海水 浴場等の環境美化に尽力し、また、地域住民に対する環境美化啓蒙活動を 行い、環境保全に多大な貢献をしたことから、国土交通省九州地方整備局長賞(海をきれいにする一般者表彰)受賞となりました。

 この表彰は、「海の日」にちなみ、多年にわたり清掃奉仕活動に取組み、環境保全に多大な貢献をされた方に贈られるものです。

 

 

 永田さんは、拾ったゴミの量を競い合う「ゴミリンピック」を毎年開催しています。昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開催出来ませんでしたが、令和3年度は8月22日(日)に開催予定です。「SDGsをやってみたいけど、何からしたら良いか分からない」という方は、この夏、ゴミリンピックに参加してみてはいかがでしょう。

 

 

 「子どもたちが裸足で遊べて、ウミガメが安心して産卵できるビーチ」を未来に残したいです。自分たちの活動が未来へ向かって繋がっていき、人も生き物も安心して暮らせるよう「住み続けられるまちづくりを(No.11)」のために活動を続けていきたいです。

 

 

 

 

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