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キオビエダシャクについて
キオビエダシャクは,イヌマキやナギの葉を食べる害虫です。年数回発生し,幼虫は葉を丸坊主になるまで食害することもあり,被害木が枯死することもあります。個人敷地内で被害が出た場合は、各自での防除をお願いします。
分布
東南アジア一帯から日本にかけて広く分布しており,日本では,主に奄美大島以南の南西諸島に自然分布しています。近年,九州本土へ侵入・定着し,鹿児島県や宮崎県南部でも被害が発生しています。
生態等
1.成虫の大きさは,開長約6cm,体長約2cmです。全体的に濃紺で,羽には黄色の帯があります(上写真)。
2.幼虫の大きさは,体長約5cmです。オレンジ色,黒色(灰色)及び黄色の模様をしたシャクトリムシです(下写真)。
2.幼虫の大きさは,体長約5cmです。オレンジ色,黒色(灰色)及び黄色の模様をしたシャクトリムシです(下写真)。


防除方法
イヌマキやナギを定期的に観察し,幼虫の早期発見及び防除に努めることが大事です。
1.少数発生の時は,木を揺すり,落下した幼虫を捕殺又は拾い集めて焼却してください。
2.大発生の時は,トレボン乳剤(4,000倍希釈),アディオン乳剤(4,000~8,000倍希釈),又はロックオン(1,000倍希釈)を下表の使用方法を守って散布してください。
(これまで薬剤散布で使われていたスプラサイド乳剤は,原体の供給中止によりR5.10月に農薬登録が失効)
なお,薬剤の散布に当たっては,近隣に飛散しないよう風が強くない日に散布するなど薬剤の使用方法及び使用上の注意事項を遵守し,立地条件,気象条件を十分勘案の上,安全かつ適正に実施してください。
自身での散布が困難な場合は、造園業者等にご相談ください。
1.少数発生の時は,木を揺すり,落下した幼虫を捕殺又は拾い集めて焼却してください。
2.大発生の時は,トレボン乳剤(4,000倍希釈),アディオン乳剤(4,000~8,000倍希釈),又はロックオン(1,000倍希釈)を下表の使用方法を守って散布してください。
(これまで薬剤散布で使われていたスプラサイド乳剤は,原体の供給中止によりR5.10月に農薬登録が失効)
なお,薬剤の散布に当たっては,近隣に飛散しないよう風が強くない日に散布するなど薬剤の使用方法及び使用上の注意事項を遵守し,立地条件,気象条件を十分勘案の上,安全かつ適正に実施してください。
自身での散布が困難な場合は、造園業者等にご相談ください。
薬剤名 | 希釈倍数 | 使用液量
(10アール当たり) |
使用時期 |
本剤の 使用回数 |
使用方法 |
---|---|---|---|---|---|
トレボン乳剤 (エトフェンプロックス) |
4000倍 |
100~700 リットル/10a |
幼虫発生 初期 |
6回以内 | 散布 |
ロックオン (フルベンジアミド) |
1000倍 |
200~700 リットル/10a |
発生初期 | 2回以内 | 散布 |
アディオン乳剤 (ペルメトリン) |
4000~8000倍 |
200~700 リットル/10a |
発生初期 | 6回以内 | 散布 |
※薬剤使用方法の詳細は、購入先での確認をお願いします。