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【志布志防災X】第8回 台風のエネルギー源
今回は、台風のエネルギー源についてお話をします。
台風のエネルギー源は、暖かな海水からの「潜熱(せんねつ)」と呼ばれるものです。
※潜熱とは…台風の場合、暖かな海水から発生する水蒸気が水になるときに放出する熱のこと
台風の中では、この潜熱により空気が暖められて、上昇気流がさらに強まるというしくみで発達していくのです。台風の大きさは、強風域の半径が500km以上800km未満を『大型』、800km以上を『超大型』と呼ぶことは前回お話しました。例えば、半径500kmの台風は、つまり直径が1,000kmとなるわけですが、雲の厚さはというと、地上から約10km(対流圏内)になります。実はこれ、ちょうどDVDの大きさ(直径12cm、厚さ1.2mm)の比率と同じなんです。

台風は、その表面積の約半分で暖かな海水からの潜熱をエネルギー源としてもらっているわけですから、海の温度に非常に敏感です。一般的には海水温が約27℃以上の場合、台風は発達すると言われていますが、面白い例え話がありますので紹介します。
海から与えられる水蒸気の熱エネルギーは、約10平方メートルごとに家庭用ガスコンロ1台が最大で燃焼する程度です。直径1,000kmの台風について計算すると、海面上に約800億台のガスコンロが一斉に最大燃焼している状態に匹敵することになります。

また、平均的な強さの台風が1日に放出する総エネルギーは、世界全体の総発電能力の約200倍、または原爆1万個分に相当するほどの凄まじい熱量だとも言われています。このエネルギーを何かに保存できたら、化石燃料に頼る必要はなく、地球温暖化も食い止められるかもしれませんが・・・。
なお、台風の勢力が弱まっていくタイミングは、海面水温が26℃以下となるか上陸するかです。つまり、海上からのエネルギー源が断たれると衰弱していくというわけです。
次回は、台風の予報円に関するお話をします。
これまでの志布志防災Xは、以下のリンクから確認できます。
気象防災アドバイザー・気象予報士 黒川晃






