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【志布志防災X】第9回 台風の予報円
台風が発生すると、進路予想図が発表されますが、皆さんも台風接近の際は注意して見られると思います。

※台風経路図(気象庁HPより)
進路予想図には、黄色い円と赤色の円、さらに赤線で大きく囲まれたエリアが示されています。皆さんもよくご存じのとおり、黄色の円は風速15m/s以上の強風域、赤色の円は風速25m/s以上の暴風域を示しています。さらに、赤線で大きく囲まれたエリアは暴風警戒域と呼ばれ、台風の中心が予報円内に進んだ場合に暴風域に入る可能性のある範囲となります。
予報円自体は、白色点線の円で示されますが、この予報円に台風の中心が進む確率はちょうど70%です。以上でも以下でもありません。ピッタリ70%なのです。また、台風はこの予報円の中心を進んでいくとは限りません。あくまで予報円のどこかに台風の中心が70%の確率で入るように作成されています。
実は、台風の進路を予想する際、様々な現状のデータ(観測値等)を入力して計算します。しかし、台風はそのほとんどの時期が海上にあるため、その観測値はあくまで陸上にある観測値や衛星画像等から推測された数値となります。その数値のみで計算すると、予報後半には実際の進路と大きく誤差が生じてしまうおそれがあります。ですから、計算の最初に使う数値を初期値と言いますが、その初期値を少しずつ変化させてそれぞれ計算し、平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて気象現象の発生を確率的に捉えるようにしているのです。これをアンサンブル予報と言います。台風で使われているのは、全球アンサンブル予報システムです。

※アンサンブル予報例(気象庁HPより)
計算結果で算出された進路が同じところに重なるような結果が出れば予報円は小さくなりますし、バラバラになるようなら予報円は大きくなるというわけです。
これまでの志布志防災Xは、以下のリンクから確認できます。
気象防災アドバイザー・気象予報士 黒川晃






