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【志布志防災X】第23回 「曇り」って、どんな空?意外と知らない天気の決め方
10月になったというのに、以前として日本のはるか南の海上では台風が発生しています。幸い、志布志市には大きな影響はなく、さわやかな秋晴れが続いています。
ところで、10月最初の日曜日と言えば、以前は小学校の運動会を実施していました。ところが熱中症対策も影響し、最近では5月や10月最後の日曜日に実施するようです。運動会当日、さわやかな秋晴れに恵まれるよう祈っておきます。
さて、さわやかな秋晴れと打って変わり、時に雨がしとしと降ることがあります。そんな雨を見ると、私は三好達治の詩「大阿蘇」の一節、「雨は蕭々(しょうしょう)と降っている」を思い出します。
「大阿蘇」は、熊本県の阿蘇山にある草千里浜の風景を描いた詩です。中学国語の教科書に掲載されることも多く、読んだことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この「蕭々(しょうしょう)」とは、雨などが静かに、しとしとと降る様子や、どこかもの寂しい雰囲気を表す言葉です。秋に降る雨を「蕭雨(しょうう)」と表現することもあるそうです。
「曇り」ってどのくらいの雲の量なの?
さて、天気予報には「晴れ」「曇り」「雨」など、いろいろなマークが使われています。
ところで、皆さんは「曇り」とは、空がどのくらいの量の雲で覆われた状態なのか考えたことがありますか?「空の半分以上が雲で覆われたら曇りかな?」と思う方も多いのではないでしょうか。
実は、気象庁が観測で使っている「曇り」の基準は、私たちの感覚とは少し違います。
「曇り」は、空のほとんどが雲!
気象庁では、空全体に占める雲の割合を「雲量(うんりょう)」という数字で表します。
雲量は、空全体を「10」と考え、どのくらい雲に覆われているかを0から10までの数字で表したものです。おおまかにいうと、

〇雲量0~1:快晴
〇雲量2~8:晴れ
〇雲量9~10:曇り
とされています。
つまり、観測上の「曇り」とは、空のほとんどが雲で覆われている状態なのです。
「空の半分以上が雲で覆われた状態なら曇り」と思っていた私は、この基準を初めて知ったとき、少し驚きました。
例えば、空の半分以上に雲が広がっていても、雲量が8以下なら、観測上は「晴れ」になります。私たちが普段使う「晴れ」や「曇り」という言葉と、気象観測で使われる言葉には、少し違いがあるようです。
「晴れているのに雨」なら、天気はどうなる?
もう一つ、面白い例があります。
晴れているのに、突然雨が降ってくることがありますよね。このような雨は、「天気雨」、あるいは「狐の嫁入り」と呼ばれることがあります。青空が見えているのに雨が降るため、「晴れなの? 雨なの?」と不思議に感じます。

雨が降っていれば、「雨」として観測されます
つまり、「空は明るくて晴れているように見えるけれど、雨が降っている」という場合、雨が観測されれば「雨」になるわけです。
気象庁では「天気」を、雲の量だけでなく、雨や雪、雷、霧、風など、さまざまな気象現象を総合して表しています。
天気の言葉には、ちゃんと理由がある
「今日は晴れだね」「ちょっと曇っているね」「雨が降ってきたね」。
私たちは普段、何気なく天気を表す言葉を使っています。でも、気象の世界では、それぞれの言葉にきちんとした基準があります。
天気予報の「晴れ」や「曇り」というマークも、単なる感覚で決められているわけではありません。次に空を見上げたときには、ぜひ「今日は雲がどのくらいあるかな?」と観察してみてください。
「これは曇りかな、それともまだ晴れかな?」
そんなふうに空を眺めてみると、いつもの天気が少し違って見えてくるかもしれませんね。
これまでの志布志防災Xは、以下のリンクから確認できます。
気象防災アドバイザー・気象予報士 黒川晃






