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【県指定文化財】 宋版大般若経

ページID:0001503 更新日:2021年10月11日更新 印刷ページ表示

宋版大般若経

 中国、宋時代の経典です。大般若経とは大般若波羅密多経の略で、インド渡来の経典を玄奘三蔵が訳したもので、全600巻よりなっています。

 大慈寺二世剛中玄柔和尚は入唐を望みましたが、その志を果たせなかったため、後年、10人の禅僧を明に送り、3年の月日を費やして2蔵(=2組)を持ち帰らせました。1蔵は京都の東福寺に寄贈し1蔵を大慈寺に残しましたが、大慈寺の経典は明治の初めに経蔵が類焼し、ほとんど消失してしまいました。現在、「大般若経四百八十九 剣」と記された1巻が、大慈寺に保存されています。その奥書には「南宋紹興壬午三十二年」と記され、1162年の出版と推定されます。


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