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【市指定文化財】 伊﨑田和紙の製作技術
伊﨑田和紙の創業は、明治23年(1890年)です。はじめに、旧伊作村(現日置市)の宮内甚之丞と福元助四郎が、続いて、旧加世田村(現南さつま市)から鮫島巳之助が楮(こうぞ)を豊富に生産できる旧伊﨑田村山之口地内に移住して、紙漉きを始めています。この年が「伊﨑田和紙」製造の始まりであり、志布志地方において「イザッカン(伊作紙)」(伊﨑田和紙)と称して、手漉き和紙作りを行っていました。
紙漉きは昭和45年(1970年)頃までは行われていましたが、その後途絶え、昭和61年(1986年)宮内家遠戚に当る田中昭臣氏が「郷土と語る文化財少年団」の指導者として「伊﨑田和紙の歴史とその伝承を求めて」を活動テーマとして、「伊﨑田和紙」の手漉きを復活させ、その後「伊﨑田和紙保存会」を結成し、その技術を現在に伝えています。