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【市指定文化財】 松山神社神像群十六躯
提供:鹿児島県歴史・美術センター黎明館
松山神社には、男女神像十二躯、男女神座像二躯、随身座像二躯の神像が残されています。このうち、男女神像はその作風から、南北朝~室町期の作と考えられます。
二躯の男女神像は、檜材と見られる針葉樹材を用いた一本造りで、冠・頭髪・両目・髭等を墨で表現しています。男神像は巾子冠を被り、両目を大きく見開いて目尻を吊り上げています。二躯ともに、口をわずかに開いて唇を吊り上げるように歪めています。
十躯の男女神像は、作風から見て一具と考えられ、男神像四躯と女神像六躯からなります。いずれも樟材とみられる広葉樹材を用いた一本造りで、面相部に白色顔料を塗り、頭髪や冠等を黒塗りとしています。面貌を簡略に表現し、体部を柱状に造形しています。