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「新鮮な野菜のおいしさを知ってもらいたいです。」と話すのは、「ファーサポ」の牧香琳さん。今回は、ファーサポでどのようなSDGsの取組みをしているかを伺いました。
農家である義祖母は、かぼちゃを栽培していました。作られるかぼちゃの中には、規格外野菜として市場に出ずに廃棄になってしまうものもたくさんありました。
収穫してすぐの規格外かぼちゃを食べたら新鮮なこともあり、とてもおいしかったんです。かぼちゃを近所にも配ったところ、おいしいと評判でした。市場に出ない規格外野菜でもおいしく、新鮮ならばもっとおいしいと気付きました。そこで、廃棄される食材を減らすことや、規格外野菜も変わらずおいしいこと、新鮮な野菜がおいしいことを知ってほしいと思い、活動を始めました。
農家から規格外野菜を買い取り、イベント会場などで販売をしています。ファーサポの野菜が一般的な野菜と違うところは、新鮮さです。お店で販売している野菜は出荷団体や市場を経て販売されています。そのため、消費者の元に届くまでに時間がかかることもあります。ファーサポでは、収穫してすぐの規格外野菜を買い取り、市場を介さず販売するので、新鮮でおいしい野菜を食卓にいち早く届けることができます。
新鮮な野菜は一般的な野菜と違う点があります。例えば、ピーマンは苦いものと思われていますが、新鮮なピーマンは甘いんです。このように新鮮な野菜の違いやおいしさを知ってもらいたいです。
廃棄されてしまう規格外野菜の数を減らしてフードロス解消につなげたり、野菜のおいしさを伝え、消費を増やすことで地元農業の成長にもつながる活動となっています。
販売している規格外野菜を、総菜やスープにしてテイクアウトできるお店を始めました。また、調理レシピの提供も考えています。売れ残りによる廃棄を減らして、フードロス解消に貢献するとともに、より多くの人に野菜のおいしさを知ってもらいたいです。
ほかにも、新規就農者の販路確保など農業者をサポートする活動もしていきます。
農業をもっと盛り上げていきたいです。