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うなぎの養殖量が日本一である鹿児島県。「愛情を込めて育てたうなぎを余すことなく活用していきます。」と話すのは、鹿児島県の中でも有数の養殖量を誇る山田水産株式会社の専務取締役である上杉利幸さんです。今回は、上杉さんにどのようなSDGsな取組みをしているかを伺いました。
フードロス問題について取り組んでいかないといけないと考えていました。さらに、SDGsについても知りました。SDGs12番である「つくる責任 つかう責任」が私の考えていた取組みに関するものであり、フードロス問題への取組みがSDGs達成に繋がるものだと気付きました。世界的にSDGs達成に向けて動いていくなかで。私たちも未来のためにフードロス問題や環境問題に取り組んでいくことを決めました。
通常では廃棄されるうなぎの骨や肝を活用しています。活用例としては、うなぎの骨からスープをつくった「うな骨ラーメン」を提供しています。山田水産のうなぎはオーガニックであり、骨まで健康です。そんな山田水産のうなぎの骨をつかってスープを作りました。まるでうなぎのようなラーメンをぜひ食べていただきたいです。
他にも「骨せんべい」や「肝佃煮」を提供しています。骨や肝を廃棄することなく、美味しく加工することでフードロス削減に取り組んでいます。
また、うなぎの幼生であるシラスウナギの完全養殖にも取り組んでいます。天然のシラスウナギに依存せずにうなぎを養殖することで、希少性の高い天然シラスウナギの保護やうなぎの安定供給にもつながっていきます。
愛情をもって育てたうなぎを100パーセント余すことなく有効活用していきたいです。
また、日本のうなぎなどの食文化を大切にして未来に残していけるように、生産者も消費者もみんなで協力していくことが大事だと思っています。