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市長コラム令和5年9月号

更新日:2023年9月13日更新 印刷ページ表示

78回目を迎えた原爆の日

 ​​8月6日、広島市にて平和記念式典が開かれました。米軍による広島への原爆投下からこの日で78年。式典には被爆者や遺族など約50,000人が参列し、原爆が投下された時刻となる午前8時15分に、平和の鐘が鳴る中、黙祷を捧げられました。

 悲惨な出来事から長い年月が過ぎた今でも、世界では核開発が進んでいるという現実があります。

 5月に開催されたG7広島サミットでは核軍縮に関する「広島ビジョン」を取りまとめ、核兵器の削減、今後使用しないことを発表していますが、核抑止については肯定している状況にあります。

 現在でもウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領は核使用の恫喝を繰り返し、中国、北朝鮮も核開発を進めているため、核抑止については根幹が揺らいでいます。松井広島市長も、「核抑止論は破綻していることを直視するべき」と訴えています。

 私も核戦争を避ける唯一の解決策は核廃絶の他にないと考えます。先のサミットでは、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加し、核保有国を含む各国首脳とともに「核なき世界」に向けての結束を示しています。「核なき世界」実現のため、今後国際社会における日本の役割はより重要なものになると考えます。

 広島では、小学生がボランティアガイドとして、原爆の被害を伝える活動を始めたとの報道を目にし、被爆者の方々の思いがしっかりと語り継がれていることを感じました。

 私たちも、唯一の戦争被爆国として、被爆の悲惨さや怖さを次世代に引き継いでいく責任があります。平和祈念式典はこのことをあらためて認識する機会となりました。


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